
セブン-イレブン・ジャパンは、持続可能な調達の取り組みの一環として開発・販売するサステナブルなおにぎり「小松菜と鮭 宮城県産銀鮭使用」を、宮城県・山形県の一部セブン-イレブン店舗(約340店)にて数量限定で9月29日(火)より順次販売する。
同商品の原材料として採用されたのは、リージョナルフィッシュが開発した高温耐性ギンザケ。リージョナルフィッシュは、地球温暖化による海水温上昇などによって養殖魚を取り巻く環境が変わる中、従来より高い水温でも飼える高温耐性品種の開発や、海水温上昇の影響を受けにくい陸上養殖において、コスト低減に寄与する生産性の高い品種の開発に取り組むことで、水産物の持続可能な安定供給に貢献していく考えだ。
海洋温暖化問題に対応し、高温耐性ギンザケを開発
日本近海の海面水温は過去100年で1.36℃上昇し、世界平均の2倍以上のペースで上昇しているという。温室効果ガスの排出削減が進まなかった場合、21世紀末にはさらに3.45℃上昇すると見込まれており、急激な環境変化が予測されている。
魚は変温動物であり、一説には、魚にとって1℃の水温変化は、人間の10℃の気温変化に相当すると言われているそう。わずかな水温の上昇でも、魚の状態に大きく影響する。全国の養殖ギンザケ生産量の80%以上を占める宮城県では、夏場の養殖を避けて養殖期間を短くし始めるなど、生産現場への影響が既に顕在化しつつある。(※)

高温耐性ギンザケの養殖現場(宮城県)
リージョナルフィッシュは、こうした課題に対応するため、ギンザケが本来持つ環境適応能力に着目し、高水温でも生育できる個体を選抜することで、高温耐性ギンザケを開発。この取り組みは、持続可能性が担保された食品原材料の利用を推進するセブン-イレブン・ジャパンに高く評価され、宮城県沖で養殖された高温耐性ギンザケが「小松菜と鮭 宮城県産銀鮭使用」の原料として採用されることとなった。
リージョナルフィッシュについて
リージョナルフィッシュは、“いま地球に、いま人類に、必要な魚を。”を掲げ、品種改良技術で新たな地魚(=リージョナルフィッシュ)を創出し、日本の水産業を世界で戦える競争力ある産業へと成長させること、また地域の産業を支えてきた水産業の振興を目指している。
水産物は「天然がおいしい」と言われるが、農産物と畜産物は「天然がおいしい」と言われることはほとんどないという。
農作物や家畜は1万年以上の歴史の中で品種改良が進んだのに対し、養殖魚の完全養殖は50年程度の歴史しかないため、品種改良が進んでおらず、ほぼ原種のまま。同社は京都大学発の品種改良技術を基盤に、魚種や目的に応じて複数の手法を使い分け、従来よりはるかに短い期間で品種改良を進めてきた。
高温耐性ギンザケは、魚が本来持つ環境適応能力を活かし、高水温への耐性を高めた品種。海水温が上昇しても、養殖を続けられる魚を目指している。
また、同社は創業以来、企業・大学・自治体など約90団体と協業し、オールジャパン体制で事業展開している。オウンドメディア「ミライのイケス」では、寿司予報などの特集記事のほか、様々な立場で水産業や魚に携わる人々に想いを尋ねるインタビュー記事などを掲載している。
宮城県・山形県の一部セブン-イレブン店舗で販売
「小松菜と鮭 宮城県産銀鮭使用」は、宮城県・山形県の一部セブン-イレブン店舗(約340店)にて、9月29日(火)より数量限定で順次発売予定。高温耐性ギンザケの程よい脂のりと旨味、柔らかな身質を楽しんでみては。
リージョナルフィッシュHP:https://regional.fish
ミライのイケス:https://mirainoikesu.fish
※参考:ミライのイケス「海洋温暖化問題と魚への影響」https://mirainoikesu.fish/sushi-forecast
(佐藤ゆり)